「最近、集中が続かない」「仕事に行きたくない」「なんとなく毎日つらい」
そんな風に感じることが増えていませんか?
私も、かつては同じでした。
突然、文字が読めなくなったり、思考が止まってしまったり──
上司からのパワハラやモラハラ、そして部署全体の“軍隊のような空気感”──
毎日のように心が削られ、気づけば限界寸前になっていました。
それでも「こんなことで弱るなんてダメだ」「もっと頑張らなきゃ」と自分を責め続けていました。
けれど結果的に、私は異動からたった1か月で適応障害を発症し、休職することになりました。
この記事では、私が休職に至るまでのリアルな体験をもとに、
- 「適応障害のサイン」にはどんなものがあったか
- どんなパワハラ・モラハラを受けていたのか
- どんな短期間で壊れてしまっても、自分を責める必要はないということ
を、正直にお伝えしていきます。
今まさに「もう限界かもしれない」と思っているあなたに、少しでも届きますように。
この記事で伝えたいこと
- 心が限界だと感じたとき、無理をしないでほしい
職場の保健師、人事、産業医、外部の相談窓口──助けを求められる場所は必ずあります。 - ストレスの感じ方は人それぞれです。
どんなに短い期間でも、どんなに些細な一言でも、壊れるときは壊れます。
「これぐらいで弱音を吐くなんて…」と思わず、しんどいときは「しんどい」と声に出してください。 - 無理をし続けると、「死にたい」と思うようになります。
私も休職直前、「死んだら楽になるのかもしれない」と考えました。
でも、死ぬくらいなら、絶対に逃げてください。命が一番大切です。 - 自分を責めないでください。
能力も、考え方も、キャパシティも人それぞれです。
全員に認められる人なんて存在しません。 自分のペースで生きていいんです。
心の限界を感じたとき、無理しないでほしい
「こんなの甘えかも」「まだ頑張れる気がする」──
そうやって無理を重ねてしまう人ほど、ギリギリまで気づけなかったりします。
でも、本当の限界って、自分でも気づけないくらい静かに近づいてくるんですよね。
ある日突然、思考が止まって言葉が出てこなかったり、
PCの画面を開いたまま、気づいたら何十分も動けなかったり。
それはもう、立派なSOSです。
他人と比べなくていい。期間も、状況も関係ありません。
「なんかおかしい」「前と違う」と思ったら、それは心からのサイン。
「まだ大丈夫」ではなく、「もう休んでいい」と思ってください。
私が適応障害と診断されるまで
私が適応障害を発症するまでは、異動してから1か月と経たない時でした
東京から岡山異動となりましたが、異動後にすぐ直属の上司から舌打ちや鼻で笑うような態度を日常的に受けるようになりました。
理不尽なことで急に怒鳴られたり、「お前、ほんとに社会人か?」「どうしてそんなに要領悪いの?」といった、人格を否定するような言葉を何度も投げかけられました。
加えて、部署全体も異様な雰囲気でした。
部長が非常に厳しい人物で、何か気に食わないことがあると誰彼構わず激怒する。
そのため、誰もが常に「部長を怒らせないように」と気を張っていて、ピリピリとした空気が充満していました。
毎朝の朝礼もまるで軍隊のような統制された形式で、最初は違和感しかなかったのに、徐々にその異常な雰囲気に飲み込まれていったのを覚えています。
そんな環境の中で、私は次第に自分を責めるようになりました。
・集中が続かない
・思考が停止する
・文字が読めない/意味が頭に入らない
それでも私は、「自分が弱いから」「もっと努力すればできるはず」と、ずっと自分を責めていました。
というのも、私は幼いころから完璧主義だったんです。
なんでも完璧にこなせて当たり前。やりこなせない自分はダメ。
人に頼るよりも、一人でこなして評価されることに価値を感じてきました。
その完璧主義が、知らないうちに強い自責思考につながっていました。
たとえ理不尽な怒られ方をしても、「自分ができなかったから悪い」とすべて自分のせいにしてしまっていたんです。
でも、今ならはっきり言えます。たった1か月で適応障害を発症したのは、私が弱かったからじゃない。
人を壊すような職場環境が、壊れるのに十分な原因だったんです。
無理をし続けた先に待っていたのは「死にたい」という気持ち
ある日、出社中の電車の中で、ふと思ってしまったんです。
「このまま電車が止まらなければいいのに」
「死んだら楽になるのかな」
それは突然でも衝動的でもなく、静かで淡々とした“絶望”のような感情でした。
何かきっかけがあったわけじゃなく、ただ、「この先ずっとこの毎日が続くなら、生きていたくない」と感じてしまったんです。
もちろん、実際に死にたかったわけじゃありません。
ただ、心が限界で、“ここではないどこかに逃げたかった”だけなんです。
でもそのときの私は、「辞めたら負け」「逃げたらダメ」と思い込んでいて、逃げ方すら分かりませんでした。
──でも、今は心から思います。
「死ぬくらいなら、逃げてください」
職場から逃げたって、人生から逃げたことにはなりません。
逃げることは、生きるための選択肢のひとつです。
どうか、あなた自身の命をいちばん大切にしてください。
あなたは悪くない。おかしいのは職場環境です
限界がきた私は、職場の保健師さんに相談し、心療内科を受診することにしました。
診察ではこれまでの経緯を話す中で、
・仕事のことが頭から離れない
・考えようとしても思考がまとまらない
・涙が止まらない
・身体が重く、ベッドから起き上がれない日がある
といった状態が続いていることを伝えました。
そして医師から告げられた診断が、「適応障害」でした。
適応障害とは?
ある特定のストレス(人間関係や職場環境など)に対して、心や体がうまく適応できず、強い不調が出る状態のことを指します。
代表的な症状としては、以下のようなものがあります:
- 集中力の低下・思考力の低下
- 不安・イライラ・抑うつ気分
- 涙が出る・動けない・眠れない
- 会社に行きたくないと強く感じる
うつ病とは違って、原因(ストレス源)が明確であることが多いのも特徴で、
そのストレスから距離を取ることで、症状が改善していくことが多いです。
私の場合も、異動・上司との関係・部署の空気感が原因だとはっきりしていたため、「まずは休職しましょう」と言われました。
短期間で壊れてしまったとしても、それは“あなたのせい”じゃない
よく「まだ異動して間もないのに?」とか「それくらいで?」と言われることがあります。
でも、期間も年数も関係ありません。
強いストレスにさらされれば、たった1日でも、1週間でも、人は壊れます。
人間が壊れるほどのストレスを与える環境のほうが異常なんです。
だから、絶対に、自分を責めないでください。
壊れたあなたが悪いんじゃない。壊れるような環境を作っている側に問題があるんです。
「今、しんどい」と思ったら
もしあなたが今、「もう無理かもしれない」「毎日がつらい」と感じているなら──
それは心からのSOSです。
我慢しないでください。
あなたが苦しんでいることを、誰かに伝えてください。
身近に話せる人がいなければ、職場の保健師や産業医、外部の相談窓口、心療内科でもかまいません。
「助けて」と声に出すことは、甘えでも負けでもありません。
“逃げる”は、生きるための選択肢
会社を辞めるのが怖い、休むのが怖い──その気持ちも、すごくよく分かります。
でも、生き続けることのほうが、ずっと大切です。
今の職場が全てじゃありません。あなたの価値は、会社の中だけにあるわけじゃない。
“逃げてもいい”と、自分に許可を出してください。
休職して気づいたこと
私は休職をして、初めて「普通に寝る」「普通にごはんを食べる」ことが、こんなにも大事だったんだと気づきました。
働き続けることよりも、「生き続けること」の方が100倍大切。
あなたの命も、心も、かけがえのないものです。
心が限界のとき、できる範囲で「自分を守る行動」を
「もう限界」「何も考えられない」──そんな状態のときは、まず逃げてください。
でも、もし少しだけ動けそうなら、以下のことをやっておくと、あとから自分を守る強い武器になります。
録音しておく
上司からの言動や会話を録音しておくことで、何を言われたかの証拠が残ります。
これは後日、人事や労基署などに相談するときにも有効です。
私は実際に録音していて、内容を生成AIに入れて要約してもらいました。
自分で聞き返すのはかなりしんどいので、AIや信頼できる第三者に要約してもらうのがおすすめです。
その要約をもとに、人事に上長や部署の対応を報告し、異動などの配慮もしてもらっています。
言われたことや出来事を、時系列でメモする
「いつ・どこで・誰に・何をされたか」を簡単にでもいいのでメモしておくと、
あとから状況を説明するときに非常に役立ちます。
録音と合わせて、事実を整理しておくことが、心と立場の防衛になります。
まとめ
- 短期間でも、些細なきっかけでも、人は壊れてしまうことがある。
- 適応障害になるのは、あなたが弱いからではない。環境のほうがおかしい。
- 「もう限界かもしれない」と思ったら、逃げてもいい。むしろ逃げてください。
- 自分を責めないでください。命と心の健康が、何より大切です。
もし今、少しでも「このままでいいのかな」と不安を感じているなら、
それは心からのサインです。
「頑張りすぎている自分」を、どうか休ませてあげてください。
あなたが、あなた自身を一番大切にできますように。
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