ボクシングやキックボクシングを始めるときに必ず出てくる疑問が、「グローブのオンスって何?」「8オンスと16オンスってどう違うの?」というもの。
初めてだと数字の意味がわかりにくく、どれを選べばいいのか迷いますよね。
こんな悩みはありませんか?
- オンスの違いがよく分からず、どのグローブを買えばいいのか迷っている
- 初心者でも使いやすいオンスサイズを知りたい
- スパーリング用と練習用でグローブを使い分ける必要があるのか知りたい
この記事では、そんな悩みを解決します。
- 初心者は8~10オンスを選べば間違いなし
- スパーリングをするなら16オンスが必須
- WINDY・TWINS・ISAMIなど信頼できるメーカーを選べば安心
最後まで読めば、自分に合ったオンスがわかり、失敗しないグローブ選びができるようになりますよ!
ボクシンググローブのオンスとは?
ボクシンググローブに表示される「オンス(oz)」は重さの単位です。
1オンス=約28.35gで、オンス数が大きいほどグローブは重く・大きくなり、クッション量(パディング)も増えます。
- 8オンス(8oz)…約227g
- 10オンス(10oz)…約283g
- 16オンス(16oz)…約454g
オンスが違うと何が変わる?
- サイズ感:オンスが上がるほど外形が大きくなる
- クッション性:パッド量が増え、拳や相手を守る性能が高まる
- 用途:ミット打ち・サンドバッグ・スパーリングなど、練習内容に応じて推奨オンスが異なる
初心者が混乱しやすいポイント
「オンスが大きい=パンチが強くなる」わけではありません。
実際には重量感と保護性能が上がるイメージで、パンチの威力そのものが増すわけではない点に注意しましょう。
結論:オンスは“強さ”ではなく“安全性と用途”に合わせて選ぶのが正解
オンスごとの違いと用途
ボクシンググローブはオンスの違いによって用途が変わります。
練習内容や体格に合わせて、自分に合ったオンスを選ぶことが大切です。
8オンス(ミット打ち・サンドバッグ打ち)
軽量で操作性が高く、ミット打ちやサンドバッグ練習に最適。
パンチスピードを重視したい人や、打ち込み練習がメインの人に向いています。
また拳を覆うスポンジの量が少ないため、拳をしっかり当てる打撃感を最も感じられます。
10オンス(手が大きい人・フィットネス向け)
フィットネス目的でのボクシングや、手が大きい人におすすめ。
8オンスよりも少し余裕があり、グローブ内の窮屈さを感じにくいサイズ感です。
また8オンスより拳の保護性も上がるため、ケガのリスクも減ります。
12オンス(パンチが重くて拳を痛めやすい人向け)
クッション性が強化され、拳への衝撃を和らげやすいのが特徴。
パンチ力が強く、拳を痛めやすい人には安心感があります。
14オンス(スパーリング軽め)
マススパーリングや、安全性を意識した練習に使われます。
打撃の衝撃を抑えれるため、軽めのスパーリング、もしくは激しいサンドバック打ちやミット打ちにも適しています。
16オンス(スパーリング用)
本格的なスパーリングで主流となるサイズ。
パッド量が多く、安全性が高いので、ジムでスパーリングを行う人は必須アイテムです。
初心者は8~10オンスが無難。スパーリングをするなら、別途16オンスを準備することがおすすめです。
オンスの選び方(初心者・スパーリング別)
ボクシンググローブのオンスは、目的や練習スタイルに合わせて選ぶのが基本です。
ここでは初心者からスパーリングをしたい人までの基準をまとめました。
初心者は8~10オンスが無難
まずは軽くて扱いやすい8~10オンスを選ぶのがおすすめ。
ミット打ちやサンドバッグを中心に練習する人なら、動きやすさとパンチスピードを両立できます。
フィットネス目的なら10オンスが手にフィットしやすく、最初の1つとして使いやすいですよ。
スパーリングをしたい人は16オンスを準備
スパーリングでは安全性が最優先。
相手を守りつつ自分の拳も痛めないために、16オンスを用意しましょう。
ジムによっては「スパーリングは16オンス必須」とルール化されているところもあるので、必ずチェックしておきたいですね。
結論:最初は8~10オンス、スパーリングを始めるなら16オンスを追加するのがベスト
おすすめのボクシンググローブ
TWINS(ツインズ)
タイ発の老舗ブランドで、世界中のムエタイ・キックボクシング選手に愛用されています。
耐久性が高く、分厚いパッドで拳と相手をしっかり守ってくれるのが特徴。
長時間の練習でもへたりにくく、初心者からプロ選手まで幅広く使われています。
実際に使ってみると…
カラーリングを豊富にそろえつつ、柔らかめのグローブのため、手になじみやすい。耐久力もあるので、練習用に安心して使えます。
ISAMI(イサミ)
日本の格闘技ブランドとして知名度が高く、ボクシングだけでなく総合格闘技や柔術用品なども展開しています。
国内メーカーならではの品質管理で、フィット感と耐久性のバランスが良いのが特徴です。
ジムでもよく見かける定番ブランドで、初心者から上級者まで幅広く支持されています。
実際に使ってみると…
RIZINやBOM(ムエタイ)公式グローブとしても採用されており、安心感があります。
使いやすく手になじむため、練習を続けやすいと感じました。
Fairtex(フェアテックス)
タイのトップブランドのひとつで、ムエタイやキックボクシングのプロ選手にも愛用されています。
デザイン性が高く、耐久性とホールド感のバランスが良いのが特徴です。
グローブ以外にもミットや防具など総合的に展開しており、世界的にも評価されています。
実際に使ってみると…
ONE公式グローブとして採用されているだけあって、クオリティの高さを実感。
カラーリングも豊富で、打撃感も非常に良かったです。筆者愛用品。
WINDY(ウィンディ)
タイの老舗ブランドで、TWINSやFairtexと並ぶ高い人気を誇ります。
シンプルな作りながらも耐久性が高く、実戦的なトレーニングに向いているのが特徴です。
ムエタイやキックボクシングの選手に長年愛用されており、プロユースとしての信頼感も厚いです。
実際に使ってみると…
RISE公式グローブとして採用されているだけあって、安心して使えます。
4年ほど使用しましたが全くへたれることもなく、丈夫で長持ち。練習量が多い人に特におすすめできます。
Venum(ヴェヌム)
フランス発のブランドで、現在はUFCの公式スポンサーとしても有名です。
デザイン性が高く、価格帯も幅広く揃っているため、初心者からプロまで人気があります。
海外ジムでもよく見かけるブランドで、総合格闘技やフィットネス層にも支持されています。
実際に使ってみると…
UFC公式スポンサーということもあり、安心感とブランド力があります。
カラーリングが派手で気分が上がる一方、エントリーモデルは安い分、耐久性はやや不安に感じました。
エントリーモデルの価格は比較的手頃なので、最初の1つとしてはアリです。
RDX(アールディーエックス)
イギリス発のブランドで、近年コスパの良さから人気を集めています。
価格が手頃でありながら、十分なクッション性とデザイン性を兼ね備えているのが特徴です。
Amazonなど通販サイトでも評価が高く、初心者の入門用として選ばれることが多いです。
実際に使ってみると…
カラーリングが豊富で見た目がかっこいい。
ただしグローブ自体は少し小さめで、手が大きい人だとはめるのに苦労するかもしれません。
手ごろな価格ながら、耐久性も十分なため手が小さめな人にはおすすめです。
BODYMAKER(ボディメーカー)
日本のスポーツブランドで、フィットネスから格闘技用品まで幅広く展開しています。
価格がリーズナブルで入手しやすく、初心者が始めやすいのが特徴です。
ジムやスポーツショップでも見かける機会が多く、手軽に購入できる点が魅力です。
実際に使ってみると…
価格が安く、コストを抑えて始めたい人にはぴったり。
ただし耐久性はやや劣るため、長期間のハードな練習よりもライト層やフィットネス向けにおすすめです。
PRIZE RING(プライズリング)
日本のボクシング専門ブランドで、国内のプロ・アマ選手から高い支持を受けています。
本格志向で作りがしっかりしており、試合用としても信頼できる品質が特徴です。
日本製ならではの丁寧な縫製とフィット感で、実力派ブランドとして知られています。
実際に使ってみると…
日本製という安心感があり、作りも非常に丁寧。
プロ仕様のため価格は高めですが、しっかりとした練習や試合用として長く愛用できるクオリティだと感じました。
アディダス(adidas)
世界的スポーツブランドとして知られるアディダスは、ボクシンググローブも展開しています。
デザイン性に優れ、初心者でも手に取りやすい価格帯が特徴です。
欧州を中心に普及しており、フィットネス目的のボクシングにも人気があります。
実際に使ってみると…
デザインがスタイリッシュで、ジムでの使用でも目を引きます。
ただし本格的なスパーリングにはやや物足りなさがあるため、フィットネス目的や初心者の最初の1つとしておすすめです。
TRAN(トラン)
日本のブランドで、比較的リーズナブルな価格帯でグローブを展開しています。
軽量で扱いやすく、初心者がボクシングやフィットネスを始めやすいのが特徴です。
手頃な価格設定ながら、デザインやカラーバリエーションも豊富です。
実際に使ってみると…
値段が安いため、まず試してみたい人にはぴったり。
また値段の割に作りも良く、「とりあえずマイグローブが欲しい」という人におすすめです。
Reebok(リーボック)
世界的なスポーツブランドであるリーボックも、ボクシンググローブを展開しています。
フィットネス目的で使いやすい価格帯が特徴です。
ボクシング専業ブランドと比べると選択肢は少なめですが、手軽に始めたい初心者に向いています。
実際に使ってみると…
おしゃれでジムでも映えるデザイン。
グローブ自体はやや耐久性が低そうに感じましたが、フィットネスや軽めの練習用としては十分でした。
本格的なスパーリングよりも、ボクササイズや日常のトレーニング用におすすめです。
ウイニング(Winning)
日本が誇るトップブランドで、世界中のプロボクサーから圧倒的な支持を受けています。
抜群のフィット感と耐久性、安全性の高さで「世界最高のグローブ」とも呼ばれる存在です。
海外の有名選手も愛用しており、日本製ならではの品質の高さが評価されています。
実際に使ってみると…
他のグローブと比べても圧倒的にクオリティが高く、拳を痛めにくい安心感があります。
価格は高額ですが、その分長く愛用できる一生モノのグローブだと感じました。
ユーザー別おすすめメーカー
ボクシンググローブは、初心者・アマチュア・プロ志向などユーザーのレベルによって選ぶべきメーカーが変わります。
ここでは用途に合わせたおすすめをまとめました。
初心者におすすめのメーカー
正直、最初はどれを選んでも大丈夫です。
とにかく自分が気に入ったデザインのものを選んでOK。
しかしAmazonで安価に手に入るグローブは品質が悪く拳のケガに繫がるので、購入は慎重に。
特におすすめメーカー:本記事紹介のメーカーであればどれでもおすすめです!
アマチュアで試合に出たい人におすすめのメーカー
練習とともに使用頻度が増えてくるため、耐久性のある信頼性の高いグローブを選びたいところ。
初心者向けよりも一段階しっかりしたモデルをおすすめします。
おすすめメーカー:TWINS・ISAMI・WINDY・Fairtex
プロを目指して本格的に取り組みたい人におすすめのメーカー
ウイニングやWINDY、TWINSなどは耐久性が非常に高く、打撃の衝撃からこぶしを守ってくれます。
長く愛用できるクオリティなので、プロを視野に入れる人に最適です。
おすすめメーカー:Winning・ISAMI・TWINS・WINDY・Fairtex・PRIZE RING
まとめ
ボクシンググローブのオンスは「強さ」ではなく「用途と安全性」を示すものです。
自分の目的に合わせてオンスを選ぶことが、長く練習を続けるためのポイントになります。
- 初心者は8~10オンスを選べばOK
- 拳を守りたい人は12オンス
- マススパーリングだけなら14オンス
- 本格的なスパーリングは16オンス必須
また、メーカーごとに特徴や使い心地が大きく違います。
TWINS・ISAMI・Fairtex・WINDY・Winningといった定番ブランドから選べば失敗は少ないでしょう。
結論:最初の1つは8~10オンス、スパーリングをするなら16オンスを追加。
信頼できるメーカーから選べば長く快適に練習できます。