海外旅行の英語勉強におすすめの本は?期間別(半年・1ヶ月・直前)攻略ロードマップ

「久しぶりの海外旅行、英語が話せなくてトラブルになったらどうしよう……」

出発日が近づくにつれて、ワクワクよりも不安が大きくなってきていませんか?

「今は翻訳アプリがあるから大丈夫でしょ」と思っている方も多いかもしれません。
でも、少し想像してみてください。もし、見知らぬ土地でスマホの充電が切れてしまったら? 電波が入らない地下鉄でトラブルが起きたら?

その瞬間、無力になってしまいます。
自分の身を守り、旅行を最高の思い出にするためには、やはり最低限の「自分の言葉」が必要なんです。

この記事でわかること:

英語学習は「出発までの残り時間」によって、やるべきことがガラリと変わります。
ご自身の状況に合わせて選んでみてくださいね。

  • 【パターンA】出発まで3ヶ月〜半年(じっくり派):
    王道の「3冊」で基礎から英語脳を作り、現地の人と雑談を楽しむレベルを目指す。
  • 【パターンB】出発まで1〜2ヶ月(やや緊急):
    基礎を圧縮しつつ、「キクタン」で旅行フレーズを重点的に叩き込む。
  • 【パターンC】出発まで1週間(突貫工事):
    「スタディサプリ」でシミュレーションし、「キクタン」をお守りとして持参する。
海外旅行英語!期間別攻略ロードマップ

独学で身につけた英語を武器に世界15か国を旅し、数々のトラブルも自力で乗り越えてきた私が、皆さんの残り時間に合わせた「最短ルート」を提案します。

目次

海外旅行を楽しむには「中学英語(CEFR A2)」があれば十分

まず安心していただきたいのは、旅行を楽しむために難しいビジネス英語やスラングを知る必要は全くない、ということです。

トラブル回避に必要なのは「S+V+O」だけ

ホテルのシャワーが出ない、注文と違う料理が来た、体調が悪い……。

こうしたトラブルを解決するのに必要なのは、「S(誰が)+V(どうする)+O(何を)」というシンプルな中学英語(CEFR A2レベル)だけなんです。

  • I want to go to Station.(駅に行きたい)
  • My stomach hurts.(お腹が痛い)

これだけで十分通じます。
しかし、重要なのは「この簡単な中学英語を、とっさに口から出せるか」「相手に伝わる発音で言えるか」です。

論より証拠。今の私はこれくらい話せます

「中学英語だけで本当に大丈夫?」と不安に思う方もいるかもしれません。

百聞は一見に如かず。
留学経験ゼロ、これから紹介する『英語耳』や『スタディサプリ』などを使って独学でトレーニングした私の、現在の英語力を聞いてみてください。

※クリックすると音声が流れます

【音声のスクリプト(内容)】

Hello everyone, I’m Makoto.
(こんにちは、Makotoです。)

To be honest, I am a very introverted person. I get nervous just thinking about talking to strangers online.
(正直に言うと、私はとても内向的な人間です。知らない人とオンラインで話すことを考えるだけで緊張してしまいます。)

That’s why I chose to study English all by myself. I focused on “Imitation” and “Talking to myself” using the books I’m about to introduce.
(だから私は、完全に独学で英語を学ぶことを選びました。これから紹介する本を使って、「模倣」と「独り言」に集中したのです。)

As a result, I can now travel anywhere in the world alone, and I have no trouble communicating in English.
(その結果、今では世界中どこでも一人で旅行できますし、英語でのコミュニケーションに困ることもありません。)

You don’t need to be outgoing to speak English. You just need the right method.
(英語を話すのに、外交的である必要はありません。ただ、正しい方法が必要なだけです。)

いかがでしょうか? ネイティブのように流暢ではありませんが、自分の意思を伝え、旅を楽しむには十分なレベルです。

これらを鍛えるための本を、残り期間別にご紹介していきますね。

【パターンA:出発まで3ヶ月以上】王道の「3冊」で基礎を固める

もし出発まで3ヶ月以上の時間があるなら、じっくり準備ができる理想的なタイミングですね。
見るだけの観光だけでなく、現地の人と「ちょっとした会話」を楽しむ余裕も生まれてきますよ。

やるべきことは、私が10年の独学経験から導き出した「独学の三種の神器」をじっくり回すことです。
遠回りに見えて、これが一番「使える英語」になります。

① 耳と口を作る『英語耳』

【目的】機内アナウンスや店員の英語を聞き取る

多くの人が「単語さえ知っていれば通じる」と勘違いしていますが、実は「発音」こそが最大の壁なんです。

「自分が発音できない音は聞こえない」というルールは旅行でも同じ。
まずはこの本で、日本人が苦手な「RとL」や「母音」を徹底的に真似してください。

「騙された」と思って2週間やり込んでください

正直に言います。
鏡の前で口を大きく開けたり、舌を噛んで「th」の練習をしたりするのは、滑稽で地味な作業です。
「こんな単発の音を練習して、本当に会話ができるようになるのか?」と疑いたくなる瞬間も来るでしょう。

でも、ここだけは「騙された」と思って、本に書かれている指示を忠実に守ってください。

「s」と「th」、「l」と「r」の違いを体で理解した瞬間、今まで雑音(ノイズ)にしか聞こえなかった機内アナウンスや店員の早口な英語が、突然クリアな「言語」として耳に飛び込んでくるようになります。
この「耳が開く」感動は、やった人にしか分かりません。

💡筆者の体験談:水すら頼めなかった過去
昔の私は「Water(水)」すら通じませんでした。「ウォーター」と言っても店員さんは「Hah?」としか返してくれず……。しかし、『英語耳』で「ワラ」に近い舌の動きをマスターしてから再挑戦したところ、一発で通じたんです。あの時の「自分の音が届いた!」という震えるような感動は忘れられません。

② 基礎工事『Mr. Evineの中学英文法を修了するドリル』

【目的】自分の意思をパズルのように組み立てる

次に、旅先での要望を伝えるための「中学文法」を総復習します。

中学英語こそが「英会話の最強の土台」

「海外旅行なら、もっと難しい単語や熟語を知らないと……」と不安になるかもしれませんが、それは誤解です。

私の経験上、トラブル対応や日常会話の9割は、中学英語(S+V+Oの基本文型)の応用だけで成立します。
「関係代名詞の継続用法」や「仮定法過去完了」といった試験のための文法は不要です。

この本は、そんな「使えるコアの文法」だけを30日で総ざらいできるように設計されています。
英語という家を建てるための、一番重要な「土台(基礎工事)」をこの一冊で固めてください。
土台さえしっかりしていれば、あとは単語を乗せるだけで意思が伝わります。

③ 回路構築『瞬間英作文トレーニング』

【目的】とっさにフレーズが出てくるようにする

そして仕上げが、「英語の反射神経」を鍛える瞬間英作文トレーニングです。
「これはペンです」レベルの簡単な文を、日本語を見て瞬時に英語にする練習を繰り返します。

「この英文いつ使うんだ…?」と悩まないこと

この本をやっていると、必ずこう思うはずです。「『これは良い本ですか?いいえ違います』なんて会話、旅行で一生使わないだろ!」と。

その通りです。使うことはないでしょう。
しかし、このトレーニングの目的は、例文を暗記することではありません。

「名詞や動詞を並べ替えて、一瞬で英文を作る脳の回路」を作ることこそが目的なのです。

スポーツで言えば「反復横跳び」や「素振り」と同じです。
試合で反復横跳びはしませんが、そこで鍛えた瞬発力が試合で生きます。
載っている英文の内容に疑問を感じず、とにかく「一瞬で作る」ことだけに集中してください。

💡筆者の体験談:とっさに口が動いた瞬間
この本をやり込んだおかげで、海外の美術館でチケット売り場を探していた時、頭で翻訳するより先に「Excuse me, where is the ticket office?」と口が勝手に動いていました。脳を経由せず、脊髄反射で英語が出る。この感覚はこの本でしか味わえません。

+αの加速装置『スタディサプリENGLISH』

時間があるAパターンの人には、上記の3冊に加えて『スタディサプリENGLISH(新日常英会話コース)』の併用を強くおすすめします。その理由は2つの「神機能」にあります。

スタディサプリENGLISH(新日常英会話コース)

① 発音判定AIがかなり正確

本での学習の弱点は「自分の発音が合っているか分からない」ことですが、スタサプにはAIによる発音判定機能がついています。

この精度が侮れません。
試しに「Right(右)」と「Light(光)」をわざとあやふやに発音してみたところ、見事に「Bad(やり直し)」を食らいました。
自分ではできているつもりでも、AIは誤魔化せません。ゲーム感覚で矯正できるので、独学の強い味方になります。

② アプリで「シャドーイング」ができる

さらに凄いのが、アプリ内で「シャドーイング(音声に続いて発話する訓練)」まで完結することです。
音声の再生速度も調整できるので、初心者でも無理なくリズムとイントネーションを体に叩き込めます。

家では本でじっくり基礎を固め、通勤電車ではアプリで発音とシャドーイング。
この「ハイブリッド学習」こそが、半年後にペラペラになるための最短ルートです。

【パターンB:出発まで1〜2ヶ月】「キクタン」を加えて実戦モードへ

「基礎からじっくりやっている時間はあまりないけれど、最低限の準備はしておきたい」

そんな方は、基礎を少し圧縮して、より「旅行特化」のフレーズを叩き込む作戦に切り替えましょう。

『英語耳』だけは絶対に削らない

まず、時間がなくても発音練習(英語耳)だけは絶対に削らないでください。
これは私の失敗経験からの強いアドバイスです。

なぜなら、カタカナ発音のままでは、どれだけ素晴らしいフレーズを暗記していっても「相手に認識すらしてもらえない」からです。

現地の店員さんやタクシー運転手さんは、決して意地悪で無視しているわけではありません。
あまりに発音が違うと、彼らの耳には「言語」として認識されず、「街の雑音」として処理されてしまうんです。

💡筆者の体験談:タクシーでの絶望
昔、アジアの空港でタクシーに行き先のホテル名を告げた時のことです。何度言っても伝わらず、運転手さんは首をかしげるばかり。結局、スマホの画面を見せて解決しましたが、あの「言葉が通じない」という空気感は本当に孤独で惨めなものでした。あの時、発音の大切さを痛感しました。

たとえ2週間でもいいので、『英語耳』で「RとL」の違いだけでも叩き込んでから出発してください。

回路構築を『キクタン英会話【海外旅行編】』に置き換える

文法や瞬間英作文をじっくりやる時間がない場合は、より実践的なフレーズ集を使います。
私のおすすめは『キクタン英会話【海外旅行編】』です。

  • 理由1: 「入国審査」「ホテル」「買い物」など、旅行で必ず遭遇するシーンに特化している。
  • 理由2: 音楽のリズムに乗せて覚えるため、短期間で頭に残りやすい。

この本の最大の特徴は、軽快な音楽(チャンツ)に乗せてフレーズを覚える点です。
「英語→日本語→英語」のリズムが脳にこびりつくので、文法を考える暇がない緊急時でも、歌を口ずさむようにフレーズが出てきます。

💡筆者の体験談:リズムが救ってくれた
キクタン独特の「チャンツ(音楽)」は強烈です。空港の入国審査で強面の審査官に「Purpose of visit?(目的は?)」と聞かれ、緊張で頭が真っ白になったことがあります。
しかし、その瞬間、頭の中でキクタンのリズムが勝手に再生され、「Sightseeing!(観光です)」とスムーズに答えられました。緊張していても、音楽と一緒に覚えたフレーズは不思議と出てくるものなんですよ。

『瞬間英作文』の代わりに、この本のフレーズを「日本語を見て瞬時に英語で言える」ようになるまで、移動中などにひたすら回してみてください。

アプリでシミュレーション『スタディサプリENGLISH』

スタディサプリENGLISH(新日常英会話コース)

Bパターンの場合、キクタンでの暗記と並行して、『スタディサプリENGLISH(新日常英会話コース)』も投入します。

このアプリには、有名脚本家が手掛けたドラマ仕立てのストーリーがあり、その中に「海外旅行・おもてなし」のパートが含まれています。

キクタンで覚えたフレーズが、実際の会話(ドラマ)の中でどう使われるのか? 相手はどう返してくるのか? それをスマホ一つでシミュレーションできるのが強みです。
いわば、「ひとり予行演習」ですね。

もちろん、ここでも「発音判定機能」「シャドーイング機能」は健在です。
通勤時間はスタサプで口を動かし、家ではキクタンで暗記。この二刀流で進めれば、1ヶ月でも十分に戦える英語力が身につきます。

【パターンC:出発まで1週間】「スタサプ+キクタン」で突貫工事

「やばい、もう来週出発だ!」「仕事が忙しくて何もできなかった……」

そんな方のための、緊急・突貫工事プランです。

今はもう、机に向かって文法書を読んでいる時間はありません。
「シミュレーション」「物理的なお守り」に全振りしましょう。

① アプリで予行演習『スタディサプリENGLISH』

スタディサプリENGLISH(新日常英会話コース)

本を開く時間がないなら、通勤中のスマホで『スタディサプリENGLISH(新日常英会話コース)』の「海外旅行・おもてなし」パートだけを集中してやってみてください。

ドラマ形式で「空港」「チェックイン」「レストラン」などの会話を疑似体験できます。

ここでの目的は、英語を覚えることではありません。
「チェックインはこういう流れで進むんだな」「入国審査ではこんなことを聞かれるんだな」という『会話の型(流れ)』を知ることです。

💡筆者の体験談:流れを知っていれば怖くない
初めての海外でホテルのチェックインをした時、フロントで何か言われましたが聞き取れませんでした。普通ならパニックになるところですが、私はスタサプで予習していたので「ああ、このタイミングならデポジット(預かり金)の話だな」と推測でき、クレジットカードを差し出すことができました。
「英語が聞き取れなくても、会話の流れ(台本)さえ知っていれば何とかなる」。これが直前対策の極意です。

② 物理的なお守りとして『キクタン』を持参する

そして、先ほど紹介した『キクタン英会話【海外旅行編】』を購入し、勉強せずにそのままカバンに入れて持っていってください。

「えっ、勉強しないの?」と思いましたか? はい、これは「指差し会話帳」として使うんです。

現地でどうしても通じない時、スマホの充電が切れた時、この本を開いて相手に指差せば意思が通じます。
電子書籍ではなく、あえて「紙の本」で持っていくことが、最大のリスク管理(お守り)になるんです。

💡筆者の体験談:アナログ最強説
以前、旅先で少し治安の悪いエリアに迷い込み、さらに運悪くスマホの充電が切れてしまったことがあります。Wi-Fiも繋がらず、地図も見れない絶体絶命のピンチ。
その時、カバンに入っていたフレーズ本を通りがかりの人に見せて、指差しで駅への道を教えてもらいました。もしあの時、全てをスマホに頼っていて、紙の本を持っていなかったら……と想像すると今でもゾッとします。

【筆者の体験談】「話せない」リスクとアナログの強さ

最後に、私が独学で身につけた英語を武器に世界15か国を一人で旅してきて、骨の髄まで痛感したことをお話しさせてください。

現代にはGoogle翻訳やポケトークといった便利な翻訳ツールがたくさんありますよね。
「もう英語なんて勉強しなくてもいいじゃん」と思う気持ちも分かります。

でも、それらデジタルツールは「バッテリー」と「ネット環境」があって初めて機能するということを忘れてはいけません。

スマホが死んだ時、あなたを救うのは「自分の声」と「1冊の本」

実は以前、旅先で少し治安の悪いエリアに迷い込み、さらに運悪くスマホの充電が切れてしまったことがあります。Wi-Fiも繋がらず、地図も見れない絶体絶命のピンチでした。

その時、私を救ってくれたのは、頭の中に叩き込んであった「拙い中学英語」と、カバンに入れていた「1冊のフレーズ本(紙の本)」でした。

「Could you tell me the way to this station?(駅への道を教えてくれませんか?)」

震える声でそう伝えて、ボロボロの本を見せた時、現地のおばちゃんが優しく指差して道を教えてくれたんです。あの時の安堵感は、一生忘れません。

もしあの時、全てをスマホに頼り切っていて、自分の言葉も紙の本も持っていなかったら……と想像すると、今でもゾッとします。

デジタルは便利ですが、最後の最後で頼りになるのは「皆さん自身のスキル」と「アナログな本」なんですよ。

まとめ:準備期間に合わせて「お守り」を用意しよう

長くなりましたが、最後にもう一度おさらいしましょう。

英語学習に「遅すぎる」ことはありませんが、「残り時間」に合わせた戦い方は必要です。

  • 3ヶ月以上あるなら: 『英語耳』『Mr. Evine』『瞬間英作文』で、現地の人と会話を楽しむための「基礎」を作る。(+スタサプで加速!)
  • 1〜2ヶ月なら: 『英語耳』で最低限の発音を整えつつ、『キクタン』のリズムで旅行フレーズを体に叩き込む。(+スタサプでシミュレーション!)
  • 直前なら: 『スタディサプリ』で耳を慣らし、紙の『キクタン』をお守りとしてカバンに入れる。

英語が少しでも通じれば、海外旅行は単なる「移動」から、予期せぬ出会いや温かさに触れる「最高の思い出」に変わります。

まだ間に合います! 不安を自信に変えるために、今日からできる準備を始めてみませんか?