「ストレスの原因から離れたのに、適応障害が全然よくならない…」
そんな不安を抱えていませんか？
- ストレス原因から離れたのに症状が改善しない
- 回復までにどのくらい時間がかかるのか知りたい
- どのタイミングで再受診や治療方針を見直すべきか迷っている
結論からお伝えすると──
- 適応障害は回復まで3か月ほどかかることが多い
- 回復スピードは休職直後〜3か月後で少しずつ変化する
- 3か月経っても改善が見られない場合は医師と相談することが重要
この記事を読めば、回復までの時系列の変化や、改善が遅いときの対処法がわかり、次の行動を安心して決められるようになります。
ストレスから離れても治らないのは珍しくない
適応障害は、ストレス要因から離れれば必ずすぐに治るわけではありません。
むしろ、多くの場合は数週間〜数か月かけて少しずつ回復していきます。
理由の一つは、心と体が過敏な状態に慣れてしまっているからです。
ストレス源がなくなっても、自律神経やホルモンのバランスがすぐには元に戻らず、睡眠・食欲・気力の低下が続くことがあります。
さらに、回復を妨げる要因としては次のようなものがあります。
- 強いストレスを受けた期間が長かった
- 過去の出来事を何度も思い出してしまう
- 「また同じことが起きたらどうしよう」という再発への不安
- 生活リズムが乱れている
こうした理由から、ストレス原因から離れても「すぐ治る」ケースはむしろ少なく、一定の時間が必要になるのです。
休職直後〜3か月後までの回復イメージ（筆者体験）
ここからは、私自身の体験をもとに、休職直後から3か月後までの回復の流れを紹介します。
もちろん回復スピードは人によって異なりますが、参考になれば幸いです。
休職直後（0〜2週間）
ストレス源から離れた直後は、心がホッとする一方で、体はまだ緊張状態が続いていました。
中途覚醒や早朝覚醒が多く、日中も頭がぼんやり。外出する気力はほとんどありませんでした。
1か月後
ようやく眠れる日が少しずつ増えてきましたが、週の半分は不眠が続く状態。
気持ちの落ち込みもあり、仕事のことを考えると体が重くなります。軽い散歩や趣味を再開できる日もありました。
2か月後
睡眠の質が少しずつ改善し、朝の目覚めが楽になる日が増えました。
気分の浮き沈みはあるものの、家事や買い物などの日常生活はほぼ問題なくこなせるように。
ただ、職場復帰を考えると不安が強くなります。
3か月後
日常生活は安定し、外出や人との会話も自然にできるようになりました。
睡眠も安定し、趣味や運動にも意欲が出てきます。この頃からようやく「復職を考えてもいいかもしれない」と思えるようになりました。
3か月経っても改善が見られない場合
多くのケースでは3か月ほどで症状が和らぎますが、全く改善が見られない場合は注意が必要です。
その理由として考えられるのは、以下のような点です。
- うつ病や不安障害など、他の精神疾患が隠れている
- ストレス源が完全には取り除かれていない
- 生活習慣が乱れたままで心身の回復が進まない
このような場合は、自己判断で様子を見るのではなく、必ず主治医に相談しましょう。治療方針の見直しや、薬の変更、カウンセリングの追加が必要なこともあります。
回復を早めるためにできること
ストレスから離れたあとも、意識的に心身を回復させる取り組みを続けることが大切です。
- 睡眠習慣を整える：毎日同じ時間に起きることで体内時計を安定させる
- 軽い運動や日光浴：自律神経を整え、気分の安定にもつながる
- 信頼できる人との会話：感情をため込まず、安心感を得られる
- 無理な復職スケジュールを立てない：体調に合わせて段階的に社会復帰を目指す
小さな改善を積み重ねることが、長期的な回復への近道になります。
まとめ
- 適応障害はストレス源から離れてもすぐには治らないことが多い
- 多くは3か月程度で回復するが、個人差がある
- 3か月経っても改善がない場合は医師に相談し、治療方針を見直す
焦らず、自分のペースで回復を目指しましょう。そして少しでも不安を感じたら、迷わず専門医に頼ることが大切です。
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